今回は久しぶりにエチオピアのコーヒーのご案内です。
イルガチェフェとその近郊といえば世界的にも有名なコーヒー生産地域でこの一帯はとても上品で華やかなフレーバーやフルーティな酸が特徴的なコーヒーを多く生み出すことで知られています。今回販売する「デボ」にもそのような特徴が明確に表れていて果実感を楽しむにはうってつけのコーヒーです。
地理的にはイルガチェフェの南側コチェレのデボ地区にあるステーション(精製場)です。標高が2,150mと周囲のステーションよりもやや高い場所にありますが中南米のような険しい傾斜があるわけではなく比較的緩やかな地形になっています。ステーションの周辺には自給自足の生活をしている小農家が多数あって彼らが生産したコーヒーチェリーをステーションで受け入れています。
ハイローストよりも浅めの焙煎度合いであるミディアムローストでは一般的に苦味はほとんどなくなり酸味がより明確に表れてきます。デボをここまで浅めの焙煎で仕上げることでその特徴でもあるレモンを思わせる瑞々しい酸味がよりシャープに感じられるようになります。さらっとした飲み心地はまるでレモンティーのよう。
口当たりはさっぱりとし余韻もすっきりとした印象に。
地域:南部諸民族州ゲデオゾーン コチェレウォレダ デボ地区
オーナー:テケル・デンベル氏
標高:ウェットミル2,150m 周辺農家2,050~2,200m
品種:在来品種
精製:発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト
乾燥:アフリカンベッドで天日乾燥
茂庵でこの焙煎の珈琲が出るのは非常に珍しいのでなくなる前に是非一度ご賞味くださいませ。