今回ご紹介しますお豆は中央アメリカ中部に位置しますエルサルバドルです。
西側サンタアナ火山から連なるアパネカ山脈の裾野にアパネカ・リャマテペックと呼ばれるコーヒー産地が広がっています。ここは国内でも高品質コーヒーが生産される地域として知られています。
国境沿いやチャラテナンゴ県の生産者は先進的なウェットミル設備もなく小規模で細々とコーヒーを栽培していました。収穫したコーヒーチェリーは中間業者やウェットミルを所有する輸出業者などが買い集めエルサルバドルSHGなどに仕立てられてることがほとんどでしたが2013年のエルサルバドルにおけるサビ病大流行に伴う大減産により状況は一変し収入を得るために量よりも品質を高めて勝負する生産者が増えてきました。今回の生産者もそのおひとりです。
マウラ・オチョアさんはチャラテナンゴ県のラ・オンデュリータという地域でコーヒーを栽培している女性の農家で農園のある地域はエルサルバドルでも最も標高の高い場所として知られ有機質を豊富に含む泥質土壌で肥沃な土壌によって高い品質のコーヒーが生まれる環境下にあります。
このような恵まれた環境で生み出されたマウラ・オチョアさんのコーヒーからはフローラルな香味に優しいコクとチェリーを思わせる甘さが感じられます。その甘さは時間が経つごとに増していきより印象的に。
余韻も長く心地よく持続するので初夏の風にあたりながらゆっくりと味わいたくなるコーヒーです。
地域:チャラテナンゴ県ラ・オンデュリータ
標高:約1,700m
品種:ブルボン
精製:ウォッシュト
こちらもホットとアイスの印象がガラリと異なりますのでどうぞ両方ご賞味くださいませ。